ビジネス写真で大事なこと

ビジネスフォトではだれに何を伝えるのかがまず大事になります。写真で思いが伝わらない原因は自分は実物をみながら撮影しているのにその実物を見たことない人が写真をみるからです。極端な話、どんな下手な仕上がりでも自分なら撮影した場所の状況や質感、さらには写っているものへの思い入れまでも記憶に残っています。しかし、ビジネスフォトは他人があるいは顧客となりうる人がみるものであって、そうした情報が一切ないまま写真のイメージだけで見ることになります。

見たままを写すのは事実ですが、そのイメージだけで他人が同じ印象を抱くことなど奇跡に近いということを理解する必要です。そのため、たとえば白紙の上にものを置いてフラッシュをOFFにしカメラブレに注意して撮影するだけでも十分にキレイに写りますし、実際に使用している感じを出すために立体感のあるイメージで撮影をしてみたり、光とホワイトバランスを工夫することで質感や色が見た目以上にキレイに写るというようにイメージの作り方に工夫が必要になります。写真の撮り方や見せ方によって、そのものの使い方や高級感といったイメージががらりとかわるものです。時間とお金に余裕があるのならそうとう面倒な撮影もできますが、そのような人ばかりでもありません。

仕事では限られた時間とお金で最大限の効果が得られるイメージをつくることが求められています。撮影や画像編集の基本的なノウハウを知ることで今まで無理と思っていたイメージも簡単に作れるようになるものです。